遠藤捨三の世界

こちらは、空き地の詩人・遠藤捨三の愛好家(好事家)のための会員制ブログです。

文学散歩のススメ。

 市や県、行政の広報でも文学散歩はよく見られ人気のようです。私自身、作家のゆかりの地を散策するのが好きです。鎌倉の隣りに住んでいますが、鎌倉文士というと、川端康成芥川龍之介大佛次郎、里見弴、小林秀雄中原中也久生十蘭澁澤龍彦、、と錚々たる顔ぶれで、引っ越して来た当初は浄智寺の澁澤家の墓にも参りましたし、瑞泉寺の山崎方代の歌碑も見に行きました。夏目漱石の『こころ』で主人公と先生が出会うのも鎌倉の由比ヶ浜ですし、江戸川乱歩の名作長編『孤島の鬼』で海水浴客の中で探偵が殺されるシーンも由比ヶ浜海岸です。


 私は文学以上にロックやパンク、ブルースなどの音楽が好きで、自分でもバンドをやっているのですが、ゆかりの地、聖地巡礼、あるいは関連グッズ、というともっぱら文学モノなのです。江戸川乱歩の眼鏡を写真をもとに再現したり、宮沢賢治の『春と修羅』初版の表紙のプリントされたトールグラスなども持っています。


大好きなキース・リチャーズのピックはべつに欲しいと思いませんし、鋲のついた革ジャンを着たいとも思いません。先日は大正時代に流行ったような角袖のコートを買いました。内田百閒は袂に文鳥を入れて、漱石の木曜会に出向いたそうです。私も荷物を袂に入れて出かけてみました。自己分析してみましたが、

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