幼少期、父の給料が手渡しだったため、テーブルの上に置かれた給料袋を見たことがあります。当時30代半ばだった父の月給は「36万円」と書かれていました。その記憶がずっと残っており、30歳になるころには月給30万円くらいもらえるものと思っていました。しかし、私たち整骨院や整体業界では、30過ぎようが40になろうが、雇われである限り月給は20万前後が相場でした。なんとか1万円給料を上げようと頑張ると、いわゆるブラック的な働き方になったり、妬んだ同僚から嫌がらせをされたりし、それでも給料は上がりませんでした。
40歳になり、人生を80年と考えると折り返しですから、もう「給料が上がって余裕が出来たら◯◯をしよう。」という考えをやめようと思い、ゼロ成長ベースで考えて今現在出来る範囲でやりたいことやろうと考えました。例えば、音楽が好きで30代の始めまでバンドをやっていた私は、「仕事に余裕が出来たらまたバンドをやりたい。」と思っていましたが、今現在出来る弾き語りの形でライブ活動を始めることにしたのです。
一方、借金をしてなんとか独立し、整骨院を運営していたとき、ビラ配りやポスティングなどの宣伝や広告を打って集客をしていましたが、「売上げを1万円上げる」のと「経費を1万円下げる」のは結果として同じことだと気付きました。しかも経費を下げる方が、
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