遠藤捨三の世界

こちらは、空き地の詩人・遠藤捨三の愛好家(好事家)のための会員制ブログです。

一生モノ「エピフォン・カジノ」のこと。

 「一生モノ」というと、男性の場合、一生使う道具を挙げる方が多いかと思います。一生使う道具というと、一生続けるであろう何某かがあるわけですが、私の場合は、バンドブーム世代ということもあり、楽器、ギターが一生使う道具になります。私の一生モノとして、エピフォンというメーカーのカジノという名前のギターをご紹介いたします。


 エピフォン・カジノは、ポール・マッカートニーが気に入り、一時期ポール、ジョン、ジョージ、ビートルズの三人が使用したことで有名になりました。このギターの優秀なところですが、センターブロックという補強材が入っておらず、太く豊かな響きを持つところです。ボディーは薄いセミアコースティックですが、フルアコースティックギターに分類されます。19歳のときに友人のギター選びに付き合って、試し弾きをした際に、予期していなかったフルアコースティックの鳴りに衝撃を受け、その場で取り置きし、後日購入したことを鮮明に覚えています。またギターの収音マイクであるピックアップにはP-90という、中音域に特徴のあるものがマウントされています。ギターの受け持つ音域のいわゆる「おいしいところ」の張り出したサウンドが得られます。

エピフォン・カジノ(ビグスビー・アーム付き)




 カジノの歪んだトーンのイメージは、70年前後のキース・リチャーズです。69年のドキュメント『ハイドパーク・フリーコンサート』でも、キースはビグスビーのアームのついたモデルを使用しています。近年では、ポール・ウェラーがメインギターとして使用しています。歌のバッキングとしても、

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